「トランスクリプト」は機動力のある情報提供ツール

日経平均は6月8日時点で新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な株安となる前の2月21日以来、約3ヶ月半ぶりに終値で2万3,000円台を回復した。これは決して新型コロナウイルス感染症が世界中で蔓延を始める以前の経済状況に戻ったという意味ではないないことは明らかである。世界各地で経済活動が再開されてはいるが、新型コロナウイルス前の水準にはほど遠いのが実態である。

日本に限って言えば5月21日以降も緊急事態措置を実施すべき区域に指定されていた北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉の5都道県についても5月25日に緊急事態措置の解除がなされたものの、現状では新型コロナウイルスとの共存を見据えた厚生労働省の推奨する「新しい生活様式」への転換に四苦八苦している状況である。

この様な状況下において国内の上場企業は定時株主総会の開催が集中する6月を迎えている。約3,700社の上場企業の2/3の約2,500社が3月期決算企業であることから通常ならば6月はほぼ毎日かなりの数の企業が定時株主総会を開催しているはずである。

しかし、緊急事態措置の解除がなされた現状でもほぼ毎日の様に数は3月〜4月ほどでもないが依然として新型コロナウイルス感染者の報告がなされており、地域によってはクラスターも発生しているところもある。このことから6月に入って定時株主総会を7 月以降の開催に変更すると公表する企業も現れており、今後さらに増えると思われる。更に金融庁はこの定時株主総会そのものを延期するだけではなく、取り敢えず当初予定通りに定時株主総会を開催した後に、それを「継続会」という制度を設けて、後日に続ける方法も提案している。定時株主総会の延期に関しては、以前にも認められてきており、実際、東日本大震災時に主に東北に事業拠点を置く上場企業数社が延期をしている。しかし、今回はグローバルに事業展開している大企業でも定時株主総会の延期に踏み切るところが現れている。

本稿では4月中旬から5月末までの期間において予定されていた3月期決算説明会が、実際はどの様に行われたのか、また当社の決算説明会イベントのトランスクリプト作成にどの様な影響があったのかについても、現在までに把握が出来ている範囲で紹介を行うことにする。

まず初めに当社がトランスクリプトの作成を行なっているパートナー企業の状況であるが、4月に決算説明会を予定していた企業の内、70%の企業が①従来通りの説明会(Live)、②電話会義(Live)、③Webcast (Live)、④電話会議・Webcast (Non Live)のいずれかの方法で決算の説明イベントを行い、当社もトランスクリプトの作成・配信を行うことが出来た。一方、30%の企業は予定していた説明会の代替イベントはいずれ行うとしてとりあえずは当初の予定を取り止め、現在まで詳細な代替えイベントに関してはまだ明らかにされていない。この結果、3月下旬に当初予定していた時点より4月の決算イベントのトランスクリプトの作成はおよそ30%程度少なかったことになる。これらの企業は概ね時価総額では中小型株式に分類される企業であった。また4月のLive:Non Liveの比率は55% : 45%であり、Liveの方がやや上回っていた。

5月に関しては、決算説明会の開催を予定していた企業の内、73%の企業が前述した4つのいずれかの方法で決算説明を行なっており、同イベントのトランスクリプトを作成・配信することが出来ている。しかし、27%の企業は現時点においてもまだ説明会の代替えイベントの有無、方法、日時などの詳細は明らかにしていない。また5月のLive : Non Liveの比率は71% : 29%であり、4月と比較してLiveの方が大幅にNon Liveを上回っていた。知り合いのアナリストや機関投資家に伺ったところ、4月のNon Liveに関しては質疑応答が出来ないことへの不満の声が非常に多かった。従来なら決算説明会後にアナリストや投資家は企業訪問による個別取材をすることが恒例となっている。今回は企業、アナリスト、投資家の大半は対面ミーティングの抑制・禁止措置を取っており、また会社への出社状況も様々である。しかも在宅リモートワークでの個別取材は企業、アナリスト、投資家も不慣れであることから、5月は質疑応答や会社の決算説明の雰囲気が少しでもわかり易いLiveの決算説明イベントが大幅に増加した理由になった模様である。

異例尽くめの4月・5月の決算説明会イベントであったが、当面はどの月の決算説明イベントでも従来の様な実際に会場に出向いての“決算説明会”は見送られる可能性は高いであろう。一方、決算説明イベントのトランスクリプト作成に関しては、突発的な説明会の取り止めや日程変更はあったものの、トランスクリプト作成に必要なイベント音源の企業からの入手はほとんど問題が無く、日本語のトランスクリプトは従来通り決算説明イベント日の翌日午前8時、英語版は翌々日の午前8時に完成しており、投資家にも問題なく配信することが出来ていた。

2018年4月に導入されたフェア・ディスクロージャー・ルール以降、投資家に対する情報伝達手段の主流のひとつになりつつあった決算説明会イベントの動画作成に関しては取り止めた企業もあった。当社調べでは今回の決算説明イベントでおよそ30%程度の企業が動画作成から電話会議(Live) に変更している。また、今後はソーシャル・ディスタンスの確保の問題やそれに伴う入場制限なども考慮しなければならないため、従来の様な会場においての決算説明会イベントの動画を作成し、アナリストや投資家に公開する機会は必然的に減少し、企業の情報伝達手段も更なる多様な方法の導入が求められると思われる。

新型コロナウイルス感染症が当面完全には鎮静化されない模様であることから、当社は少なくとも今年度の企業の情報開示イベントは散発的で頻度はやや増加していくと見ている。まず、最初に触れた定時株主総会に関しては従来なら6月に集中して行われてきているが、金融庁は延期以外にも取り敢えず当初予定通りに定時株主総会を開催した後に、それを「継続会」という形をとることを提案している。これは新型コロナウイルス感染症リスクを抑えるために定時株主総会が一定以上を超える長時間にならないための配慮であり、また前期末時点の経営判断基準の前提が新型コロナウイルス感染症の影響でかなり違ったものになっており、株主に公開された決算関係の計算書類、監査報告等に関しても株主が更なる検討の機会を確保出来るようにすることも考慮されたと思われる。

また同様に新型コロナウイルス感染症の深刻な影響下にあった2020 年3 月期の財務諸表の作成と次期予想が作られたタイミング、整合性、経済前提条件は例年に比べて極めて高い不確実性の状況下で作成されている。また次期予想の詳しい数字や前提を開示できなかった企業も多くあり、今年度は例年よりも頻繁に業績修正が行われる可能性が予見される。

この様な環境において企業が業績修正の説明イベントを開催した場合も、当社のトランスクリプトは機動力を持って対応し、グローバルの投資家に企業が発信する最新の情報を迅速に提供することは可能である。

S&P Global Market Intelligence and SCRIPTS Asia Partner to Deliver Japanese Transcripts and Corporate Events Through Xpressfeed™

Addition of Japanese Content adds a new source of exclusive and previously unavailable alternative content to S&P Global data platform

New York/London/Hong Kong, Sep. 25 2019 — S&P Global Market Intelligence announced today its plan to make available transcripts of Japanese investor events through its flagship data feed management platform, Xpressfeed. In collaboration with SCRIPTS Asia, the leading provider of investor event coverage for Asia Pacific, S&P Global Market Intelligence will have exclusive rights to redistribute corporate transcripts in a machine readable format. The SCRIPTS Asia dataset features unique coverage of small and medium-sized company events that have previously been unavailable to investors due to restricted meeting access and language barriers.

Through this exclusive partnership, S&P Global Market Intelligence will deliver earnings calls and other event transcripts in both Japanese and English languages enhanced by metadata tagging of company names, speakers, and key developments identifiers through Xpressfeed.

“We are very excited to expand our Japanese data coverage and create a unique, differentiated solution that meets a growing market need,” said David Coluccio, Managing Director, Head of Data Management Solutions at S&P Global Market Intelligence. “As our clients utilize new tools such as Natural Language Processing (NLP), our focus is to deliver textual data that is structured and linked to our identifiers, which make it easier to capture additional insight. The partnership with SCRIPTS Asia allows us to do that.”

Erik Abbott, CEO of SCRIPTS Asia added, “We have seen significant demand from institutional investors worldwide for access to event data out of Asia Pacific. We are delighted to take our in-person coverage of the region’s events and make them available through Xpressfeed, providing superior integration and delivery of our content to clients globally.”

The first Japanese transcript data will become available through Xpressfeed by the end of 2019. This latest addition bolsters S&P Global Market Intelligence’s market leading coverage of corporate transcripts sourced from earnings calls, M&A calls and industry conferences for over 9,500 companies globally, with history back to 2004.

To learn more about Xpressfeed, please click here.

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About S&P Global Market Intelligence

At S&P Global Market Intelligence, we know that not all information is important—some of it is vital. We integrate financial and industry data, research and news into tools that help clients track performance, generate alpha, identify investment ideas, understand competitive and industry dynamics, perform valuations and assess credit risk. Investment professionals, government agencies, corporations and universities globally can gain the intelligence essential to making business and financial decisions with conviction.

S&P Global Market Intelligence is a division of S&P Global (NYSE: SPGI). For more information, visit www.spglobal.com.

About SCRIPTS Asia

SCRIPTS Asia is the leading source of event coverage in Asia Pacific, with exclusive permission to attend domestic investor events in the region, and from those events produces complete English and local language transcripts for global distribution. SCRIPTS Asia covers earnings result meetings, analyst briefings, shareholder meetings, major product releases and special situation events.

In 2019, SCRIPTS Asia will attend in-person more than 1,700 investor across Asia Pacific. For our global clients, English documents are available within 24hrs of the release of our local language transcripts via our direct feed services or our channel partners worldwide.

SCRIPTS Asia was founded in 2017, with offices in the United States, Japan, Hong Kong, and Singapore (fall 2019). Please visit our website at www.scriptsasia.com for further information.

Transcripts as a Powerful Communication Tool

COVID-19による混乱、自粛、FDルール導入の影響と企業IR活動の変化

COVD-19(新型コロナウイルス感染症)の猛威が拡大する中、企業の決算説明会開催方法にも変化が起きてきており、イベントや集会の延期や自粛が始まった2月以降は、カンファレンス会議場で催される説明から、企業だけで事前に録画撮りを行なったWeb配信説明会方式に切り替える企業が増加している。 いずれにしても録画済Web配信説明会やライブWeb説明会、または従来のカンファレンス会議場方式でも、企業にとってインターネットを通して配信するために編集作業の時間が必要であり、決算発表日から説明会の内容が配信されるまでには平均して最低数日間以上のタイムラグが生じている。また英語版の作成も含めれば、投資家に配信するまで追加的に更にもう数日間の時間を要する。 説明会の音声内容を正確に書き起こしする当社の日本語及び英語の「トランスクリプト」は非常に短時間で完成させることが可能であり、タイムラグによって生じる世界中の投資家の情報アクセスタイムの不公平性を大きく是正することに貢献できる。 

またこの4月で施行後約2年が経過するフェア・ディスクロージャー・ルール(以下「FDルール」という。)によって、企業と投資家及びセルサイド・アナリストの両者間においても、情報伝達手段の評価に対して新しい変化が起きてきている。 今回のSCRIPTS Asia Insightsは、こうした変化の中で当社の「トランスクリプト」が果たしていける役割について触れてみた。

「案ずるより産むが易し」

金融庁の金融商品取引法改正によって新制度のフェア・ディスクロージャー・ルール(以下「FDルール」 という。) が2018年4月1日に制定されて約2年が過ぎた。 ある大手IRマネージメント会社が行ったファンド・マネジャーとバイサイド・アナリストを含む機関投資家及びセルサイド・アナリストに行った企業のインベスター・リレーションズ活動(以下IR活動)に関する2019年のアンケート調査によると、FDルールが施行される以前の2017年と比べ、企業のIR活動が『大きく進化した』及び『やや進化した』と変化を感じた回答者は全体の62%を占め、施工前の57%より5%ポイント増加している。一方、『やや後退した』及び『大きく後退した』と感じた回答者は全体の15%から7%にほぼ半減したというアンケート調査結果になっている。 

また日本証券アナリスト協会のディスクロージャー研究会も同様のアンケート調査を同協会登録アナリスト(登録しているファンド・マネジャーとバイサイド・アナリストを含む)に行っている。その中のひとつのFDルールが導入されることによって【発行体による早期の情報開示を促進し、ひいては投資家との対話を促進する】という積極的意義についての評価に関しては、施行前は44%ものアナリストが【発行体による情報開示がこれまでより後退し、対話がしにくくなることを懸念する】と回答していたが、施行後にはその割合が30%まで低下しており、懸念していたほど投資家との対話が後退していないことが数字から読み取れる。

要するにFDルール施行前の株式市場参加者はやや過度にFDルールのマイナス面だけを懸念していたのかもしれない。 これら2つのアンケート結果の変化を見るかぎり、施行後およそ2年間がたった今はいわゆる「案ずるより産むが善し」的な捉え方に変化してきていることが窺える。

この変化は何に起因しているのであろう? 前述の大手IRマネージメント会社の同アンケート調査によると、FDルール施行後、特に機関投資家およびセルサイド・アナリストが企業のIR活動に大きな変化を感じた理由として挙げているのが企業の情報開示資料の充実である。具体的には決算説明会やアイアールデイ説明会で用いられた説明会補足資料、Q&A内容(企業によってはQ&A要約バージョン)、ESG方針、株主還元政策などの資料の増加を評価している。 また最近ではその情報のみでは直ちに株式の投資判断に影響を及ぼすとは言えないような月次売上高、月次受注高、月次店舗売上高などの様な「モザイク情報」の開示までも積極的に提供する企業が増加しており、これらの資料がHPに掲載されていることによる情報へのアクセサビリティーの向上も評価されている。

更に同アンケート調査で機関投資家及びセルサイドが「最も望ましい」企業のコミュニケーション手段と回答しているのが、FDルール導入後に増加傾向を辿っている、①決算説明会のビデオファイル(または音声ファイル)と②決算説明会内容のテキストコンテンツのHPへの掲載である。 これらがHPに掲載されることによって、決算説明会に参加出来ない機関投資家やセルサイド・アナリストもタイムラグはあるものの決算説明会とほぼ同じ内容を知ることが可能になる。 特に②番目のテキストコンテンツに関しては、それが当社の「トランスクリプト」だと明記はされていないが、同様のテキストコンテンツを作成している情報ベンダーがほとんど存在していないことに加え、当社は既に日本だけで500社を超える企業の「トランスクリプト」の作成を手掛けていることを鑑みれば、それらは当社の「トランスクリプト」の可能性が高く、だとすればFD導入後に投資家が評価している企業IRの変化に一役買うことが出来大変喜ばしい。

企業のIR活動や経営陣もランキングされる時代に

日本証券アナリスト協会は、協会に登録している機関投資家及びセルサイド・アナリストの会員の投票によって「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業」の選定を毎年行っている。 評価方法は次の5つの分野において採点がなされ、業種ごとの”ベストIR企業”が選ばれる。 注目すべきことは、5項目の中で最も得点配分が高く設定されているのが (b)の「説明会、インタビュー、説明資料における開示」になっていることである。

  • 経営陣の IR 姿勢、IR 部門の機能、IR の基本スタンス
  • 説明会、インタビュー、説明資料等における開示
  • フェア・ディスクロージャー対する姿勢
  • コーポレート・ カバナンスに関連する情報の開示
  • 各業種の状況に即した自主的な情報開示

また長年続けられている機関投資家投票による証券会社に所属するセルサイド・アナリストのランキング投票(“All Japan-Research Ranking”)を行ってきたInstitutional Investor社も近年ではそのランキング投票の範囲を企業のIR活動や経営陣まで広げている(The All-Japan Executive Team)。 投票は機関投資家およびセルサイド・アナリストによって行われ、主な評価項目は以下の通りで、企業の株価や業績動向とは明確に線引きされた評価項目に対して採点がなされ、ランキングの高いIR活動を行っている経営陣やIRチームの表彰を行っている。

  • シニアマネジメントへのアクセサビリティー
  • IR担当者は企業を代表し情報公開を行える正式な権限を有する
  • タイムリー且つ適切な財務開示がなされている
  • リクエストや問合せに対する迅速且つ徹底された対応力
  • 有意義で内容の質が高いコンファレンスやミーティングが行える
  • HPに掲載されている開示情報が豊富で且つ閲覧し易い
  • 企業の開示情報資料の質が高い
  • ロードショウおよびリバース・ロードショウを行っている

日本証券アナリスト協会やInstitutional Investor 社などによる“ベストIR企業”や“The All-Japan Executive Team”で上位にランキングされた企業とその株価パフォーマンスの因果関係はわからないが、まったく皆無でない気もする。 IR活動がさほど活発でない企業も業績に注目すべき変化があれば株価は良いパフォーマンスを示すであろう。

「トランスクリプト」は企業および株式市場参加者に利便性をもたらす情報ツール

決算説明会に参加するとわかるが、昔と違い企業はまったくと言っていいほど決算短信を使った説明は行わない。 決算短信は会場で配布される程度で、決算説明会によっては配布もされず会場入口の受付の隅に積まれ、欲しい人だけ自分でとるケースも珍しくない。 企業は最初の30-40分間程度の時間を“決算説明会補足資料”と呼ばれる資料を用いて説明を行うスタイルがほとんどである。 大半の“決算説明会補足資料”はスライド形式の図表で構成されており、大半の企業は30〜50枚の図表を準備し、”決算説明会補足資料”、”中期経営計画”、“E S Gの取り組み”というようにトピックごとに図表振り分けて資料を作成している。

多くの図表を使って“決算説明会補足資料”の内容が充実されることはFDルールの情報開示の観点からも歓迎すべきことである。 しかし決算説明会に参加出来た人と出来なかった人との間にはますます情報に対する不公平さが広がることは否めない。 特にほとんどの図表はグラフや数字が中心で、影響を及ぼした背景、要因、状況、などに関しては登壇者が口頭で説明を行っていくため、HPで図表ばかりの決算説明会補足資料を入手できたとしても、図表によっては内容がよく把握されないことがある。 これでは投資家にとっても積極的に情報の提供を図ろうとしている企業にとってもマイナスである。

確かに決算説明会に参加すればいいのであろうが、参加したくても様々な理由から参加出来ない投資家やアナリストはいる。 その典型的な例は海外にいる外国人機関投資家であろう。日本の上場企業のうち、99%以上は日本に本社を置く”生粋”の日本企業で、株主も、多くは国内金融機関や個人投資家が約70%を占めている。 外国人機関投資家は30%程度に過ぎないが、しかし日本株売買のシェアとなると、外国人機関投資家の割合は過半数を大きく上回り約60〜70%まで跳ね上がる。 もちろんこの大量に売買をする外国人機関投資家の中には在日しており日本語も堪能で決算説明会に参加可能な外国人機関投資家もいるが、これらの在日外国人機関投資家が占める売買シェアはこの1/3以下とも言われている。

当社の「トランスクリプト」はこのような環境で生じてしまう、情報アクセスの不公平さを是正することに貢献できる。 当社が作成する決算説明会の「トランスクリプト」は決算説明会において一部始終口頭で説明されたことを正確に文字に起こしており、説明者が補足的に加えた図表などに関する背景、要因、状況もすべて当該図表の下に「トランスクリプト」として盛り込まれている。 「トランスクリプト」は英語も同時に作成されており、海外の外国人投資家にとって利便性は高い。 しかも非常にスピーディーに「トランスクリプト」の作成を行っており、日本語なら決算説明会の翌日の午前8時に完成され、英語バージョンはイベントの翌々日の午前8時に出来上がっている。 企業には無償で「トランスクリプト」の作成を行っていて、作成した「トランスクリプト」は企業が自由に使え、実際HPに掲載している企業も少なくない。

「トランスクリプト」はビデオファイルを超える

FDルール施行後、決算説明会の模様を録画したビデオファイルHPに掲載する企業が急速に増加してきていることは前述のとおりである。 ビデオファイルであれば図表のグラフや数値に関する背景、要因、状況の説明も録画されているので決算説明会に参加出来なかった機関投資家にとっても決算説明補足資料の内容に対する理解を深めることはできる。 ただ、短所として挙げておかなければならないのは、決算説明会などのイベントが行われてから、それらがビデオファイル として企業のHP に掲載されるまでの時間がかかり過ぎるという点である。

当社が約50社あまりの企業で日本語ビデオファイルがHPに掲載されるまでに要する日数を調べた限りでは、決算説明会の開催された日から数えて概ね平均7日間程度の時間が必要とされている。 例外もあるが傾向として大型時価総額企業は概ね全体平均よりも短い3〜4日間という企業が多かった。 大型時価総額企業の中で、自社で録画から編集まですべて自前で行える企業は、決算説明会の翌日にはHPに掲載が出来ている企業もあるが、それは本当にほんの一部の企業に限られる。 中小型時価総額企業は平均10日間程度のタイムラグがある。 更に英語版のビデオファイルをHPに掲載している企業は大型時価総額企業の中でもごく僅かで、CEOが外国人の企業以外は殆どアテレコ編集を施されたビデオファイルや、説明を英語に置き換えただけのオーディオファイルの掲載に留まって。 問題は英語のアテレコビデオファイルや英語オーディオファイルではなく、それらを作成するには日本語バージョンのビデオファイルよりも更に数日間の追加的時間が必要になっている。

2018年に施行されたFDルールには特に決算説明会に使用された資料、また説明会の動画をHPに掲載しなければならないとは明記されてはいない。 従って、これらがHPに掲載されるまでのタイムラグはFDルール上なんら問題にはならない。 何故ならば決算説明会そのものはFDルールで“対象となる「重要情報」”の範囲に入っていないからだと考えられる。 「重要情報」の定義はFDルールのガイドラインで未公表の確定的な情報であって、公表されれば”有価証券の価値に重要な影響を及ぼす蓋然性のある情報”と説明されている。 この解釈は難しく、企業や株式市場の参加者からは具体的に個別で「重要情報」がなんであるか定められることを望む声も少なくない。

例えば企業の業績予想や決算情報を例にとれば、売上高及び利益がそれぞれ当初予想より10%および30%以上の乖離する状況が確定的になった場合、「重要情報」の開示方法として使って良いEDINE(Electronic Disclosure for Investors’ NETwork)の法定開示、また適時開示情報伝達システムのTDNet(Timely Disclosure network)などを通じて速やかに「重要情報」の開示を行うものと企業は指導されている。ほとんどの企業はその「重要情報」を開示した当日、または少なくとも次の “決算説明会”において、その「業績修正の重要情報」に至った背景、要因、状況、またそれらが将来の業績に影響を及ぼす可能性(「有価証券の価値に影響を及ぼす」)の説明を行っている。 であるとするならば、決算説明会のようなイベントは「重要情報」に準じた扱いになっても不思議ではなく、 企業がHPにビデオファイルを掲載するまでにかかる著しいタイムラグはもう少し是正されるべきではないだろうか。 そうならない限り決算説明に参加できた投資家と出来なかった投資家との情報アクセスのスピードの差は決して埋まることはない。 当社の可及的速やかに提供される「トランスクリプト」はその差を補えることは可能であり、情報伝達の公平性の確保に貢献することができる。 

TSE to launch Investor Transcript Service

SCRIPTS Asia Inc. (“SCRIPTS Asia”, CEO: Erik Abbott), the leading provider of investor event coverage for Asia Pacific, and Tokyo Stock Exchange, Inc. (“TSE”, President & CEO: Koichiro Miyahara), have concluded TSE’s PoCprogram (1)utilizing TSE’s platform for delivery of listed company event transcripts to institutional investors (2).

As demonstrated through the PoCprogram, event transcripts and translations provided by SCRIPTS Asia contribute to reducing the information gap for both domestic and overseas investors, while also improving the efficiency of information availability at securities firms. As such, TSE will launch a new service from June 2020 to provide SCRIPTS Asia content.

Additionally, TSE will coordinate with listed companies in Japan who are interested in having their investor’s events covered by SCRIPTS Asia.

(*1)Launch of a Proof of Concept Program for Utilizing Securities Data(2019/4/23)
https://www.jpx.co.jp/english/corporate/news/news-releases/0060/20190423-01.html

(*2)SCRIPTS Asia and Tokyo Stock Exchange Partner to Provide Japan Investor Event Coverage through TSE PoC Platform
https://www.jpx.co.jp/english/corporate/news/news-releases/0060/20191024-02.html

Service Overview

TSE provides transcripts (Japanese and English) for investor events created by SCRIPTS Asia. SCRIPTS Asia has become the leading provider of investor event information for Asia Pacific by offering unique access to thousands of key meetings across the region. In Japan, SCRIPTS Asia provides coverage of more than 500 listed companies. In addition, the service will be expanded through 2021 to cover more than 2,500 companies across 10 markets in the region.SCRIPTS Asia is used be leading institutional investors worldwide.

The following data types will be available through the new service.

Data TypeOverview
Transcripts(JPN/ENG)Transcripts(local language) and translations(English) of events such as earning announcements
Event AudioAudio file that SCRIPTS Asia obtained through in-person event attendance
  • Audio and event data will be delivered upon the event completion.
  • Transcription of the Q&A Section will be delivered within three hours of event completion.
  • Full transcripts of the event will be delivered by8:00 a.m. the day after the event completion. English translations are available within 24 hours of the local language transcript release.

EnvironmentOverview
Transcript information will be uploaded to buckets on public cloud environments provided by Amazon Web Services. Customers can download and use the desired data from the bucket via the Internet using the access key ID, etc. granted by the Company.

Fees・Inquiries
For pricing information, please contact us at the link below.
For more information about this service, please refer to the Event Transcript Service Guide.

*Investor Transcript Service(LINK: URL)

Information for Listed Companies

  • There is no charge for event coverage provided by SCRIPTS Asia.
  • SCRIPTS Asia will create an event transcript of financial results briefings, shareholders’ meetings, and other investor events on your behalf.
  • SCRIPTS Asia also provides a translation of your meetings in English, so you don’t need to do it at your company.
  • The full meeting transcript will be provided to your company free of charge. It can also be sent to investors or posted to your IR site.
  • For inquiries from listed companies, please contact us using the form below.

Contact Form for Listed Companies(https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=lhmc-lbrbpi-9b15f7a2dd90c1f7f6d3e3c29da545ca)

Inquiries
Tokyo Stock Exchange Inc.
2-1, Nihombashi-kabuto-cho, Chuo-ku, Tokyo 103-8220, Japan
Service Development Group, Information Services
Phone: 03-3666-0141 / E-Mail: eventtranscript_sa@jpx.co.jp

SCRIPTS Asia Inc.
2442 NW Market #202, Seattle, WA 98107, USA
Phone: (800) 674-8375/ E-Mail: sales@scriptsasia.com

SCRIPTS Asia K.K.
Ark Hills South 16F, 1-4-5 Roppongi, Minato-ku, Tokyo, 106-0032, Japan
Phone: 03-4405-3160 / E-Mail: sales@scriptsasia.com

SCRIPTS Asia and Tokyo Stock Exchange Partner to Provide Japan Invest Event Coverage

SCRIPTS Asia and Tokyo Stock Exchange Partner to Provide Japan Investor Event Coverage through TSE PoC Platform

SCRIPTS Asia, Inc. (“SCRIPTS Asia”, CEO: Erik Abbott) and Tokyo Stock Exchange, Inc. (“TSE”, President & CEO: Koichiro Miyahara) today announced that they will provide SCRIPTS Asia’s industry-leading database of Japanese corporate investor events through the TSE’s Proof of Concept (PoC) test environment(*). Event transcripts will be made available in both Japanese and English, which will help to reduce the information gap between domestic and overseas investors.

(*) Launch of Proof of Concept Program for Utilizing Securities Data (2019/4/23) https://www.jpx.co.jp/english/corporate/news/news-releases/0060/20190423-01.html

Background:

Investor event coverage has long been available for US and European markets, providing transparency and context to a company’s financial results. On the other hand, event data in Asian markets traditionally has been restricted to the analysts or shareholders and required in-person attendance. To address this information gap, and to further open Japanese investor events, SCRIPTS Asia and TSE will cooperate to provide transcripts and English translations for investors worldwide.

Content:

Through the PoC, users will be able to access SCRIPTS Asia’s event data for the following event types: earnings meetings, analyst briefings, shareholder meetings, product releases, and special situations. SCRIPTS Asia works directly with each public company to receive permission for event attendance. SCRIPTS Asia Corporate Partner program has been well-received, with more than 400 companies in Japan participating.

Process: Need graphic

Application:

Application is required for participation in the PoC Program for Utilizing Securities Data and this PoC testing. For information on how to apply, please contact the following.

============================= Service Development Group, Information Services, Tokyo Stock Exchange, Inc. E-Mail: inf_dev@jpx.co.jp =============================

About SCRIPTS Asia

SCRIPTS Asia is the leading source of event coverage in Asia Pacific, with exclusive permission to attend domestic investor events in the region, and from those events produces complete English and local language transcripts for global distribution. SCRIPTS Asia covers earnings result meetings, analyst briefings, shareholder meetings, major product releases and special situation events. In 2019, SCRIPTS Asia will attend in-person more than 1,700 investor across Asia Pacific. For our global clients, English documents are available within 24hrs of the release of our local language transcripts via our direct feed services or our channel partners worldwide. SCRIPTS Asia was founded in 2017, with offices in the United States, Japan, Hong Kong, and Singapore (fall 2019). SCRIPTS Asia is also a member of the Japan and Singapore Investor Relations Associations. Tokyo Stock Exchange, Inc. https://www.jpx.co.jp/english/ TSE operates financial instruments markets in accordance with the Financial Instruments and Exchange Act. The total market capitalization of listed companies on TSE is the third largest among exchanges in the world, the largest in Asia, and has been established as the central market in Japanese securities market. TSE is wholly owned by Japan Exchange Group, Inc. (Code: 8697).

SCRIPTS Asia Completes Seed Fundraising Round Led by Japan’s QUICK Corp.

Investment to Accelerate Coverage of Additional Markets and Expand Content Distribution

SCRIPTS Asia, Inc. (Headquarters: Seattle, WA) today announced that is has completed its seed round of fundraising, led by a strategic investment from QUICK Corp., Japan’s leading financial information provider. This investment will allow SCRIPTS Asia to further accelerate its rapidly increasing coverage of investor events across Asia Pacific for the global institutional investment community. In addition, QUICK Corp. has concluded a marketing partnership with SCRIPTS Asia in conjunction with their capital investment to leverage QUICK’s sales and distribution capabilities in the region.

The two companies are also pleased to announce the release of SCRIPTS Asia content via QUICK’s platforms from August 19, 2019. QUICK has completed the integration of SCRIPTS Asia data through its Knowledge Platform, giving clients enhanced access to SCRIPTS Asia’s exclusive event data, complete event transcripts, and related event survey information.

“QUICK is a natural partner for SCRIPTS Asia in the Asia Pacific region given their industryleading position and their understanding of the unique value provided by our content,” said Erik Abbott, CEO of SCRIPTS Asia. “We are delighted to have the opportunity to partner with QUICK and see them as an ideal strategic investor in our business,” he continued.

Since its founding in 2017, SCRIPTS Asia has established itself as the leading source of investor event coverage in Japan and Asia Pacific through in-person attendance of thousands of meetings annually. From these meetings, SCRIPTS Asia produces full transcripts and English translations of the event, in addition to maintaining a robust database of meeting statistics and survey data. SCRIPTS Asia covers the following event types: earnings meetings, analyst briefings, shareholder meetings, product releases, and special situations.

In partnership with QUICK Corp., SCRIPTS Asia will release coverage of six additional Asia markets later in 2019, providing their mutual clients a comprehensive solution to domestic events across Asia.